木材の知識 た行

鉄刀木 [タガヤサン]

ジャハール [ジャハール]
キレット [キレット]

マメ科

気乾比重:0.69〜0.88

産地:フィリピン、インドネシア、タイ、ミャンマーなど

特徴:辺材は淡色、心材は白茶けたものから黒褐色まであるが、一般的には、黒褐色に黄褐色の帯が平行に走る。木理は交錯、肌目も粗いが、磨くと美しい光沢を放つ。重硬で靭性・強度は高いが、乾燥時に狂いやすく、加工性もあまりよくない。耐朽性は大

用途:床柱、装飾材、高級家具、現在はほとんど市場にでまわらない

板目

椨 [タブノキ]

タブ [タブ]
イヌグス [イヌグス]
タマグス [タマグス]

クスノキ科

分布:本州(岩手県以南)、四国、九州、朝鮮、中国大陸

気乾比重:0.69

特徴:辺材は淡い黄褐色、心材は赤褐色で、辺心材の境目は明瞭。赤味の強いものをベニタブ、弱いものをシロタブと呼び、一般にベニタブが良材とされる。木理は交錯し、肌目も粗いが、問にリボン杢などの杢目を呈する。やや重硬で加工性に難がある。耐朽性は中程度

用途:テーブル天板、桜材に似ている代用品としても使用される

板目

ターミナリア [ターミナリア]

シクンシ科

気乾比重:0.46〜0.72

産地:東南アジア、南米、アフリカなど、世界の熱帯地域に広く分布

特徴:心材の色調は、淡い褐色〜黄褐色のものと、淡い褐色〜褐色のものに大別され、辺材はそれぞれ心材より淡色。いずれも木理は交錯し、肌目も粗い。樹種により軽軟〜やや重硬と幅があるため、加工性も容易〜やや難。強度・耐朽性はともに中程度

用途:造作材、家具、合板、集成材など

板目

岳樺 [ダケカンバ]

ダケカバ [ダケカバ]
エゾノダケカンバ [エゾノダケカンバ]
ソウシカンバ [ソウシカンバ]

カバノキ科

気乾比重:0.68

産地:北海道、北中部の本州・四国の高山地帯。標高の低い場所では、シラカンバと混生する

特徴:全体に淡い黄白色を呈しており、辺心材の境目は不明瞭。木理は通直、肌目も緻密。やや重硬で、強靱な割に加工性は比較的よい。材質的には同属のマカンバやミズメに劣る。耐朽性は小

用途:床材、敷居、造作材、家具、器具、曲木細工、彫刻など

板目

中国桐 [チュウゴクギリ]

パウロニア [パウロニア]

ゴマノハグサ科

気乾比重:0.27〜0.43

産地:中国大陸、台湾、東南アジア。現在ではブラジル、パラグアイでも造林されている

特徴:全体にくすんだ白色〜淡い褐色で、時に紫色を帯びており、辺心材の境目は不明瞭。木理は通直、肌目はやや粗い。軽軟なため乾燥が容易で狂いも少ない上、加工性もよい。耐朽性は中程度。材質的には国産のキリにやや劣る

用途:建具、和家具、彫刻、細工物など

柾目

チーク [チーク]

クマツヅラ科

気乾比重:0.57〜0.69

産地:インドネシア、マレーシア、タイ、ミャンマーなど

特徴:辺材は黄白色、心材は金褐色〜濃い褐色で、しばしば濃色の縞模様をもつ。木理は交錯し肌目も粗いが、光沢と香気を有する。重硬で強靱なため加工性にやや難があるが、収縮が小さく狂いも少ない。耐朽性は極めて大きく、シロアリにも強い

用途:床材、装飾材、高級家具、現在はほとんど市場にでまわらない

板目

木地色オープンポアー仕上げ

チーク材の代表的な仕上げにオイルフィニッシュがあるが、この仕上げ方法はデンマークで開発された技法で、チークオイルと称される乾性油系の油を塗り込み、乾燥しないうちにサンドペーパーで摺り込む。この工程を数回繰り返すが、仕上がるまでに1カ月以上を要する。この外観を真似て下塗り、上塗りの2回で工程を短縮した仕上げである

半オイルフィニッシュ仕上げ(?)

木地に塗膜を塗布するだけではオイルフィニッシュのもつ独特な濡れ色感が表現できない。工程を短縮して、しかも濡れ色感をもたせるため、ポリウレタン塗料となじみのよい不乾性油系の油に若干の顔料系着色剤を混入したものを塗り込み、ウェスで拭き取る。その後、ポリウレタン系下塗り塗料を塗布する。研磨後、塗膜着色で若干の補色をしてからポリウレタン系艶消し塗料を塗布する

半オイルフィニッシュ仕上げ(?)

工程的には半オイルフィニッシュ仕上げ(?)と同様だが、素地に浸透させる油に混入する着色剤の量を多くしてみた。チーク材の材色は時間の経過とともにヤケ色になりやすく、やや濃い着色を施した方が、経時的な変色を抑えることができるからである

栂 [ツガ]

トガ [トガ]
トガマツ [トガマツ]

マツ科

分布:本州(福島県以南)、四国、九州

気乾比重:0.51

特徴:心材は紫色を帯びた淡い褐色、辺材は心材よりやや淡色なため、辺心材の境目は不明瞭。肌目は粗いが、木理は通直で光沢をもつ。やや重硬で耐久性に優れるが、加工性にやや難がある上、狂いやすい。また、樹脂成分が多く、脂条(やにすじ)も出やすい。耐朽性は小

用途:構造材、鴨居、敷居などだが日本産の物は蓄積量が無く今はほとんど米栂が使われている

柾目 板目

橡 [トチノキ]

トチ [トチ]
オオトチ [オオトチ]
クリトチ [クリトチ]

トチノキ科

分布:北海道、本州、四国。稀に九州にも産する

気乾比重:0.53

特徴:全体に淡い紅黄白色〜淡い黄褐色(時に写真のように中心付近が褐色を呈する)で、辺心材の境目は不明瞭。絹糸光沢を有し、板目面に著しいリップルマーク(さざ波模様)をもつ。肌目は緻密だが、木理はやや交錯。やや軽軟で加工性はよいが、狂いやすい。耐朽性は小

用途:国内産の中では巾の有る材としてテーブル天板に多く使用される

板目

絹糸光沢ブラウン仕上げ

トチ材独特の絹糸光沢を表現するために、まず、素材に黄色の染料着色剤を塗布する。その後、さらに染料着色剤で着色された目止め剤をワイピングする。中塗り後、染料着色系の塗膜着色をスプレーで補色し、上塗りをする。すべてに染料系着色剤を使用するのが、この仕上げのポイントである

ドリアン [ドリアン]

パンヤ科

気乾比重:0.48〜0.75

産地:フィリピン、インドネシア、マレーシアなど

特徴:心材は灰褐色〜赤褐色、辺材は白色で、時間が経つと灰褐色に変色する。肌目は粗くて均一、木理は通直〜交錯と幅がある。一般にやや軽軟で、乾燥・加工性はよいが、乾燥時に反りやすく、加工時に毛羽立ちやすいので注意が必要。耐朽性は小

用途:細工物など。セプターの代替材

柾目

白楊 [ドロノキ]

ドロ [ドロ]
ドロヤナギ [ドロヤナギ]

ヤナギ科

気乾比重:0.42

産地:北海道、中部以北の本州

特徴:辺心材の境目はほぼ明瞭。辺材はほぼ白色、心材はくすんだ淡い褐色で、時に縞状に色調の濃淡が現れる。木理はやや交錯し、肌目はやや粗〜やや緻密と材により幅がある。軽軟なため加工性はよいが、鉋掛けの際に毛羽立ちやすいので注意が必要。保存性が低く、耐朽性も小

用途:家具、器具、箱材、パルプなど

板目

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